奥竹島
奥武島(おうじま)は、沖縄県南城市の島。那覇からバスで1時間程度。沖縄本島と橋でつながっています。
徒歩20分で一周できる小さな島ですが、住宅が多く、1000人ほどの人が住んでいます。
島のどこに行っても猫がトコトコ歩いているのですが、とくに多いエリアは天ぷら屋付近と、観光客用の無料駐車場です。
奥武島は、沖縄本島と短い橋でつながっています。もうあと少し海面が低かったら島ではなかったでしょうね。
近くに大きな都市がないので、海は十分にきれいです。
外海側の海を望めるエリアには、リゾート風の瀟洒な住宅や6階建てのマンションが建ち、湘南の高級住宅地のような雰囲気です。湘南と違うのは、どの家の門柱にもシーサーがいること。
奥武島の天ぷら屋
奥武島の名物は「天ぷら」です。
一番の有名店は、島の入口にある「なかよし食堂」。平日でも昼時は行列ができます。
ひとつ65円から100円程度の天ぷらをアラカルトで買って、紙袋に入れてもらい、テラスで食べる方式です。注文を受けてから揚げるので、結構な待ち時間があります。
この店のほかにも、無料駐車場に向かう途中と、島の西海岸に、似たような業態の天ぷら屋があります。値段はどこもほぼ同じです。
天ぷら屋の前には猫が集まっています。これは「なかよし食堂」の猫。
店の前の堤防も猫の定位置。恵まれた穏やかな暮らしをしていることが一目でわかりますね。天ぷらは食べ飽きているのか、あまりねだってきません。
眺めている対岸は沖縄本島です。
こちらは島の西海岸に面した「大城天ぷら店」です。こちらでもてんぷらを食べましたが、味は「なかよし食堂」と変わりません。
天ぷらのメニューです。何の魚か、何の野菜かは、おまかせです。
広いテラス席があるので、座って食べたいならこちらの店がおすすめです。看板猫が4匹いました。
同じく天ぷら屋の猫。
君は天ぷら食べたいの?
奥武島の猫たち
奥武島の猫は、3種類。
- 住宅地に住む普通の猫
- 天ぷら屋の猫
- 観光客のエサやりで増えてしまった野良猫
島のどこにでも猫はいますが、いわゆる「猫まみれ」の光景を見たいなら、一番の密集地は観光客用の無料駐車場です。
ちょっと無秩序に増えてしまった感がありますね。捨て猫ゆらいの子もいるかも知れません。
もうすこし自然なありようの猫を見たければ、島の中央部から南岸にかけての住宅地を散策してみましょう。
そこここで、道路をトコトコ歩いている猫を見かけます。島の住人からエサをもらって暮らしていると推測されます。
人からいじめられた経験がないのか、警戒心が薄く、自然体です。
奥武島へのアクセス
那覇市から奥武島へは、那覇市中心部の那覇バスターミナルからバス便があります。所要時間は1時間程度です。
那覇バスターミナルから
那覇バスターミナルの9番乗り場から「50番百名線」または「83番玉泉洞線」に乗車し、国道331号線の「奥武入口」バス停で下車。奥武島まで徒歩10分。
おおむね1時間に1、2本あります。
奥武島からの帰路
帰路のバス便は、国道331号線の「奥武入口」(徒歩10分程度)から、日中は1時間に1〜3本程度あります。
駐車場
奥武島へは、ほとんどの観光客はレンタカーでやってきます。島には観光客用の無料駐車場が十分に確保されています。
この駐車場は猫のたまり場なので、車を出すときは注意が必要です。
トイレ
いつも気になるトイレについて触れておきます。
無料駐車場に隣接して、そこそこキレイな公衆トイレがあります。背景に写っているクリーム色の建物です。
奥武島の宿泊
住宅地のなかに、宿が一軒ありました。詳細未確認ですが、外観は瀟洒でキレイな建物でした。禁煙というのがよいですね。
HPを見つけたので紹介しておきます。いわゆる民宿ではなく、ベッドのあるキレイな洋室です。女性のひとり旅でも歓迎してもらえるようです。
奥武島とあわせて回りたい観光地
奥武島から比較的近い観光地についてご紹介します。
- 【久高島】奥武島と久高島を巡る旅を計画する場合、2つの島は十数キロしか離れていませんが、海岸沿いを走るバスがないため、一旦那覇まで戻る必要があります。
自動車があれば奥武島から安座真港まで20分程度なので、1日で2つの島を巡るプランが可能です。
久高島の旅行記 - 【斎場御嶽】同様に、斎場御嶽(せーふぁーうたき)についても、奥武島からバスで向かうのは難しいですが、自動車なら海岸沿いの道路(331号線)を走って20分程度です。
- 【ひめゆりの塔】ひめゆりの塔(ひめゆり平和記念資料館)を見学する場合、奥武島から直接ひめゆりの塔方面に行くバスはありません。島から徒歩30分ほどのバス停「長毛」まで歩いて、糸満バスターミナル行きの「82番玉泉洞糸満線」に乗車すると、1時間弱でひめゆりの塔の正面まで行けます。
長毛発「82番 玉泉洞糸満線」
ひめゆりの塔から那覇への帰路は、上記のバスに再度乗って終点の糸満バスターミナルまで行けば、那覇バスターミナル行きのバスが遅い時刻まであります。
ひめゆりの塔
わたしは、先ほど書いた徒歩とバスのルートで、ひめゆりの塔にまわりました。
ここまで来たら、ぜひ料金を払って資料館を見学しましょう。
年中無休 午前9:00-午後5:25 (入館は午後5:00まで)
大人450円
女子生徒たちが避難した伊原第三外科壕(ひめゆりの洞くつ)の実物大のジオラマが圧巻でした。
平和な時代に感謝……