猫100匹の公園
千葉県の袖ヶ浦公園は捨て猫が多く、常時100匹以上の猫が園内に生息しています。
園内での繁殖を防ぐため、動物愛護団体が全頭の去勢を実施し、ボランティアや地域の方が餌やりをしつつ自然減を待っています。ところがいまだに猫を捨てる人が後をたたないため、数年前からほぼ100匹程度で均衡し、現在でも多くの猫が公園内で暮らしています。
公園側は、捨て猫をしないよう呼び掛けています。
この袖ヶ浦公園まで、猫に会いに行ってきました。
袖ヶ浦公園の猫はまるまる太っていた
袖ヶ浦公園の猫たち
猫は公園内の至る所にいます。なんかもう…絵本の世界。
上の写真は上池の横にある万葉植物園の猫たち。
ここから郷土博物館にかけてのエリアは猫密度の高いエリアです。
おしっこ中。
袖ヶ浦公園のウリのひとつが中央広場横の菖蒲園。そこにも子猫が。
たぶん元飼い猫?
こんなに目立つ場所でも平気で気持ち良さげに寝ている猫。ここの猫たちは人間に対する警戒心が薄いです。もとが飼い猫だからでしょうか。
木登り猫
公園内には樹木が多く、猫たちは木に登って遊んでいます。ちょっとしたスポーツ感覚のようで、2分くらいで降りてきます。
爪とぎ猫
なぜだか知らないが、爪とぎ用として人気がある木とそうでない木があるようです。
後ろにあるのは弥生時代の竪穴式住居のレプリカ。このあたりには弥生時代から集落があったらしい。ちなみに、中国から日本に猫が来たのは奈良時代なので、この写真は時代考証的にはありえないシーンです。*最近の新しい研究で、日本には弥生時代から猫がいたことが判明したそうです。
耳の切り欠きは避妊のしるし
公園内での繁殖を防止するため、定期的に園内の猫の去勢・避妊が実施されています。処置済みの猫は耳の先っぽを切って目印にしています。
猫たちの手術費用は「公益財団法人どうぶつ基金」から助成を受けているとのことです。「どうぶつ基金」では、不妊手術事業を全国で展開するための寄付を受け付けています。
園内には耳を切られていない猫もたくさんいます。この子らはつまり新入りさんというわけ。いまだに猫を捨てる人がいるようです。
広い公園でのびのび暮らし、餌の心配もないためか、ここの猫たちは総じて穏やかな表情をしています。
怪我をしている猫はみかけません。野良で育ったらこんなにきれいな身体はしていません。
毛並みもよく、つやつやです。近所の猫好きの方やボランティアの方が餌やりしているから栄養状態はよいようです。抱き上げるとずっしり重く、家猫なみの体重です。
シャンプーしていないので汚れているはずですが、そうは見えないほど綺麗な毛並みをしています。
まとめの感想
捨て猫と言うと子猫のイメージがありますが、ここの猫たちはおおむね成猫です。成猫は子猫と違って貰い手を見つけにくいから、ここに捨てに来るのでしょうか。
俗に「犬は人につき、猫は家につく」なんて言いますが、猫だって飼い主には親愛の情を持ちます。ここの猫たちも、かつての飼い主を覚えているはず。
なんとなく、迎えを待っているような様子にも見えるんですよね。
猫を捨てるのはやめましょうね。
袖ヶ浦公園について
袖ヶ浦公園の猫たちに会いに行きたい方のために、行き方を書いておきます。
アクセス・行き方
東京から袖ヶ浦公園へのアクセスは、
- JR内房線利用の場合
JR内房線「袖ヶ浦」駅下車
袖ヶ浦駅南口から、日東バス(のぞみ野・平岡線)に乗車し、「袖ヶ浦公園前」バス停下車(12分/310円) - 高速バス(アクアライン)利用の場合
品川駅東口から高速バス(アクアライン経由木更津駅ゆき:1270円)に乗り、「袖ヶ浦バスターミナル」で下車(約50分)。
袖ヶ浦バスターミナルから、日東バス(のぞみ野・平岡線)に乗車し、「袖ヶ浦公園前」バス停下車(19分/390円)
路線バス(のぞみ野・平岡線)は朝夕は1時間に1本。日中は2時間に1本しかありません。
なお、JRの駅から徒歩で行くのはかなり厳しいです(所要約1時間。遠いし、歩きやすい道ではないです)。
無料駐車場があるので、マイカー利用もおすすめです。
食べ物はJR駅前のコンビニか園内の食堂で
袖ヶ浦公園付近にコンビニや売店はありません。
袖ヶ浦バスターミナルの周囲にも、買い物ができる場所はありません。
JR袖ヶ浦駅は、南口にローソンが、北口にセブンイレブンがあります(どちらも駅から100mくらい)。
袖ヶ浦公園内に、食堂があります。営業時間は10時半から午後4時。カレーライス600円、天丼700円など。
飲み物の自動販売機は園内に多数あります。
その他の情報は、袖ヶ浦公園の公式ホームページを参照してください。