池袋のサンシャインシティにある小さな森のような公園が、東池袋中央公園です。豊島区の雑然とした街のなかにありますが、意外にも猫密度が高い公園です。
池袋の猫の森
東池袋中央公園
東池袋中央公園は、サンシャイン60の隣にある小さな公園です。面積は約6000㎡で、おおむねサッカーフィールドの8割ほどの広さ。池袋駅から徒歩10数分です。
正面入り口は、女性オタクの聖地「乙女ロード」に面しています。写真右側のビルがサンシャイン60、奥に見えるビルはサンシャインシティ・プリンスホテルです。手前の木立の向こうが公園です。
サンシャインシティは、巣鴨拘置所の跡地にできた複合施設です。第二次大戦後、東京裁判の判決に従って、東條英機ら戦犯60名が、この地で絞首刑に処せられました。公園内に追悼碑があり、心霊現象が見られるという噂もあります。
猫密度は相当に高いです
猫は20数匹いると思われます。小さな公園なので、この程度でも体感上の猫指数は相当に高いです。どっちを見ても猫がいる印象です。
日差しの強い昼間は森に隠れていた猫たちも、夕方になると涼風を求めて広い場所に出てきます。
ブログに掲載できるように人物を避けて撮っていますが、実際は相当数の人が公園内にいます。本を読む人、休憩する人、スマホをいじる人。周囲は池袋のオフィス街、商業街なので、人通りは多いです。たくさんの人がいるのに、猫たちは目立つ場所で平気で寝ています。
美猫率も高いです
絵に描いたような美猫がいました。手塚治虫の漫画にでてきそうな顔をしていますね。誰かがつけてくれたピンクの首輪がよく似合っています。
石畳に悠然と横たわるハチワレ猫(鼻に黒ブチ付き)。
こちらも小奇麗な、茶白猫。
緑と赤の差し色が効いています。
暑い日の夕方、ひたすら寝る猫たち
暑い一日がおわり、夕方の涼風が吹いてくるころ、猫たちは風通しの良い平場にでてきて、夕涼みです。
白い地面は周囲より温度が低いのか、それとも新聞紙の上に乗ってくるのと同じ感覚でここで寝ているのか、とにかく何らかのこだわりがあってこの場所に寝ていると思われるキジ白猫。
下の写真は一見すると、車の往来が激しい道路でときたま見かける光景に似ていますが、このサビ猫は単に夏バテしているだけです。
ベンチで伸びるクロネコ。わたしが隣に座ってもピクリとも動きません。
可愛い寝姿のキジトラ。
このまま地面と同化しそうなほど爆睡するキジトラ。
地面にへばりつくように眠るキジ白。
手前のキジトラは、耳先がカットしてあるので、不妊施術済みであるとわかります。
ここの猫の約半数は布で作った手作り風の首輪をつけています。池袋近辺にお住まいのおじさま(もしくは公園内にお住まいのおじさま)が、つけてやったようです。夕方になると、どなたかが餌やりをしています。
まったく飢えていないらしく、餌やりが始まっても、あわてて飛びつく猫はいません。落ち着いて、行儀よく食べています。
みんなおとなしいので、子どもが触っても大丈夫。
サンシャインシティ・プリンスホテル側は小高い林になっていて、そこにも多数の猫がいます。
マンホールの鉄蓋は、ひんやりして気持ち良いんでしょうか。ここをみつけたときは嬉しかったでしょうね。
春に生まれたばかりと思われる子猫が数匹いました。親たちが爆睡中も、彼らは遊びに大忙しです。
子どもは暑くないんでしょうかね。
喧嘩ではなく、じゃれているだけ。
なお、公園の奥の林には段ボールハウスがあり、その辺で写真を撮っているとお住まいの方に怒られます。追いかけてくるおじさんもいます。
猫以外にはカメラを向けないようにした方がよいと思います。
夜の猫たち
公園は夜も開園しています。巣鴨プリズンの跡地なので、兵隊の霊の隊列が見えるとか、軍靴の音が聞こえるとか、いろいろ噂はありますが、撮影した写真に写っていたのは猫ばかりでした。
池袋の夜に溶け込みそうな猫たちがいました。