田代島の景色と猫たち

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田代島に上陸です

田代島に到着しました。仁斗田集落を散策します。

島のルール

仁戸田港でフェリーを降り、集落に向って歩いて行くと、こんな看板がありました。観光客に向けた、田代島でのルールが書いてあります。

1.猫への餌やり禁止
2.道路の真ん中での写真撮影禁止
3.民家、私有地への立入禁止
4.持ってきた餌は、お預かりBoxへ

手前の猫の顔を描いた缶が、お預かりBoxです。ここに猫のえさを投入しておくと、島の方が適切な時期に猫に食べさせてくれます。

津波に襲われた港付近は、一面の更地になっていました。復旧工事がおこなわれています。

田代島では、その復旧工事の柵も猫柄です。

自販機など

港から集落にあがる道の角に、飲み物の自動販売機がありました。島内の自動販売機は、ここと、あとは集落内の「阿部ツ商店」にあります。

島には簡易郵便局があります(※追記:閉鎖されました)。懐かしい丸型ポストが立っていました。集配は毎日おこなわれており、このポストに投函すると「田代島」の文字が入った消印を押してくれるそうです。

トイレ

重要事項だと思うので、トイレについて書いておきます。

仁斗田の集落には公衆便所が2箇所あります。一箇所は港の近くありますが、この日は使用できませんでした(下の写真)。

もう一箇所は丘の上の「マンガアイランド」の管理事務所の裏手にあります。ちゃんと清掃の行き届いた水洗トイレでした。

なお、大泊の集落には公衆トイレはありません。事前情報では大泊港に公衆トイレがあるはずでしたが、わたしが行ったときにはなかったので、震災による津波の被害で消失したものと想像されます。

田代島の猫たち

モノトーンの猫たち

島の猫は狭い範囲で交配をしているので、似たような柄が多くなるようです。
田代島に多いのは白、クロ、サバトラ、キジトラ、そしてこれらの組わせの二毛です。あかるい茶系(オレンジ系)の猫は見かけません。したがって、三毛猫も見かけません。

「ww O」の遺伝子の茶色(オレンジ)の猫や、「ww Oo S-」の遺伝子の三毛猫がいないということは、田代島の猫には「O」遺伝子が出回っていないわけですね。

なので、こうして集合しているところを写真にとると、ほぼモノトーンに近い色味になります。

たまたまここに写っている猫たちがそうだというわけではなく、田代島で見る猫たちは概ねこういう色味です。黒や黒斑の猫がとても多いです。
たとえばこんな風に。

外部からよそ者が紛れ込んでくることのない「島の猫」の特徴なんでしょうね。


こういう状態だと、近親交配が心配です。実際、生まれながら体に問題があると思われる子もちらほら見かけました・・・

なお、田代島にはこれらの猫とは一線を画す、長毛種の猫が少数います。誰かが持ち込んだ(捨てた?)猫から増えた一族と思われます。

マンガアイランド

仁斗田集落横の丘の上には、海を臨むバンガロー村「マンガアイランド」があります。

猫耳の形の屋根のこぎれいな建物がたくさん建っています。

中央の管理棟の裏に、誰でも使えるトイレがあります。管理棟の周囲は猫スポットになっており、この付近はキジトラが多いようです。

12月の寒さに真ん丸になる猫たち。マンガランドは丘の上で風が強いため、とくに寒いようです。

木の電柱と爪とぎするトラ猫

田代島の電柱は、いまでも木製です。
なので猫が爪とぎに使っています。

しっぽの長い猫が多い田代島で、このトラ君(トラちゃん?)は、まるいボンボンのようなしっぽをしています。典型的な日本猫ですね。

長毛種の猫

田代島では、毛の長い猫も見かけます。
長毛の猫は仁斗田集落の特定の区域でのみ見かけるので、同じお宅が飼っていらっしゃるのかも知れません。

この真ん中の長毛のキジ白は、どういう種類でしょうか?

毛の長さや体の幅の広さを見るとペルシャ猫のようですが、顔は全く違いますね。ペルシャ猫だと鼻が潰れてもっと平面的な顔をしているような気が。

毛が長い点を除けば、口元から鼻のあたりの感じなどは、日本猫そのものです。
もしかしたら、誰かが持ち込んだペルシャ猫などの長毛種と、田代島の日本猫が交配した結果、彼ら(彼女ら)が生まれたのかな?

田代島 阿部ツ商店

田代島の仁斗田集落の奥にある雑貨店「阿部ツ商店」(※追記:閉店しました)
ここは猫が集まるポイントです。

阿部ツ商店では、生活雑貨のほか、スナック菓子やカップ麺などを売っています。店の前にはタバコと飲み物の自動販売機があります。

「猫神社」や大泊集落に向かうときは、この商店の前の道路を直進します。

その道の途中にも、猫がちらほらいます。

みんな寒そうです。

猫神社 (田代島)

仁斗田から大泊に向かう道の途中、やや大泊よりの場所に、有名な猫神社があります。

社のなかには、小さな猫の置物が沢山並んでいます。

神社の赤い柵の周囲を回ってみると、後ろ側は船のヘサキの形になっていることがわかりました。

船の守り神として祀られているわけですね。

猫神社の由来を書いた説明文が掲示されていました。

「猫神様」っていうんですねw

「島では昔から、猫は、大漁を招く縁起の良い生き物として親しまれ島民により奉られている」
と書いてあります。

猫神社は仁斗田から大泊に向かう一本道の途中にあります。仁斗田側から歩くと約20分かかります。大泊からは徒歩10分程度です。

地図上に星印で猫神社の所在地をポイントしました。

この地図は、田代島郵便局の壁に貼ってありました。震災前はフェリー乗り場で配布していたそうですが、今では入手不能です。

仁斗田から歩くときは、島の中央付近のS字に曲がっている道が綺麗に整備された歩きやすい道です。

小学校を過ぎ、猫神社を過ぎると、あと10分ほどで大泊の港に降りていく坂があります。

※石巻から田代島への行き方はこちらのページを参照してください。→田代島へのアクセス

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