東京都品川区の大井ふ頭にある中央海浜公園は、野良猫が多いことで有名な猫スポットです。東京で一番猫が多い公園ともいわれます。夏の午後、炎天下に、猫を眺めに行ってきました。
大井ふ頭中央海浜公園
公園の地図と猫の出没場所
大井ふ頭中央海浜公園は、道を挟んで東西に分かれています。東側は陸上競技場や野球場がならぶスポーツ公園で、西側は森と林の海浜自然公園です。下の地図で言うと、上半分がスポーツ公園、下半分が海浜公園です。猫は公園の各所にいますが、三毛猫マークを張り付けた場所が、猫がとくに群れているエリアです。
このうち特に猫が多いのは、第一競技場前のベンチのあたりと、ゲートボール場の裏から湾岸道路にかけてのエリアです。上の地図で言うと、左から2番目と3番目の三毛猫マークの場所です。
公園へのアクセスは、品川駅港南口、大井町駅、大森駅からバスで一本と便利です。バス停の名前と位置は上の地図を参照してください。東京モノレールの大井競馬場前駅からも徒歩数分です。
スポーツ公園の猫たち
JR品川駅からのバスを八潮南バス停(上図①)で降りて、前方に徒歩数分で公園に着きます。右側が海浜公園(なぎさの森)、左がスポーツ公園(スポーツの森)です。猫はどちらにもいますが、まずはスポーツ公園に入ってみます。
入口の広い階段を上ると、さっそくベンチに猫がいました。M.C.エッシャーのだまし絵のような光景で、一見、何匹いるかわかりませんが、よくみると五体満足な猫が4匹います。
成猫2匹と子猫2匹。親子でしょうか。30度を超える猛暑の日にこんなにくっつくとは、仲がよろしいようで。
さらに公園内を歩きます。陸上競技場の前を右折し、大井スポーツセンターのビルの手前のあたりに屋根つきの休憩所があります。そのあたりに、十数匹の猫が集まっていました。
なんだかもうリアル「ねこあつめ」状態です。
子猫もいました。ここの猫は避妊手術をしてないらしく、子猫をよく見かけます。これだけたくさん子猫を見れる公園は、東京ではここだけかも知れない。
公園内の通路をさらに進むと、野球場(C)の手前にまるまると太った猫が2匹。色は違うが、体型は同じです。
そこを左折して直進すると、ドッグランとゲートボール場の先の公衆トイレ付近にも、十数匹の猫がいました。
幽体離脱かと思った。
ずっとくっついている2匹の猫。結構太ってますね、みんな。
トイレの裏の林にもたくさんいます。
こちらはまだ子猫です。好奇心旺盛で、そこらじゅう走り回っています。後ろにも一匹いますよ。
クローンのようによく似た猫。ほとんど見分けがつかない3匹の茶トラ。
いい顔をしてますね。
なぎさの森の猫たち
道路を渡って、京浜運河沿いの海浜公園(なぎさの森公園)に入ってみます。新平和橋の手前の森のなかで、数匹の猫を見つけました。こうしてみると、野良猫というより野生猫と呼んだ方がぴったりくる雰囲気です。
公園管理事務所のとなりで寝ていた猫。
一見、熟睡しているようですが、耳はちゃんとこちらを向いて、ぴくぴく動いています。
誰かが猫のために置いてあげた発泡スチロールの箱のなかで、子猫が眠っていました。
公園は京浜運河に面しています。釣り人が数人いました。京浜運河の水は海水なので、潮の香りがします。その運河を背景に、石のベンチで涼む黒猫です。
子猫を見たいならおすすめの公園です
東京都立の大井ふ頭中央公園は、噂にたがわぬ猫が多い公園でした。ほんとうに東京で一番猫が多い公園かも知れません。
都会の公園としては珍しく、「猫の餌やり禁止」の看板を一枚も見かけませんでした。また、耳の先っぽに切り欠きのある猫、つまり愛護団体による去勢を受けた猫も一部のみでした。なので、公園内で勝手に繁殖しています。
今回たくさん見かけた子猫は、おそらく春の出産シーズンで生まれた子たち。次の出産のピークは秋です。
ここの公園は、猫を積極的に保護しているわけではないものの、餌やり禁止でもなく、猫に対しては放任の方針のようです。こういう公園は珍しいです。隣接する住宅地がないので、猫が多くても苦情がでないのかも知れませんね。
追記 再訪しました(2016年1月)
冬に再訪してみました。前回訪問時から約半年。分布場所は変っていましたが、あいかわらず多数の猫がいます。
スポーツ公園の猫たち
スポーツ公園正面入口の階段を上がったところに、ぱらぱらと猫がいます。この写真は全部で5匹。夕刻が迫っているので、ちょっと画面が暗いです。
この子は、夏に撮った写真でベンチに寝ていたキジ白です。おしっこ中です。おしっこ中の猫は、なぜか神妙な顔をしています。この表情が好きで、つい撮ってしまいます。
この子も夏に見たような気がします。
前回は見かけなかった長毛種の猫がいました。捨て猫でしょうか。
この茶トラは、前回見かけた子猫が大きくなったのだと思われます。
綺麗な整った顔立ちですね。
なぎさの森の猫たち
なぎさの森も、あいかわらず猫多数。後ろにも2匹いますよ。
こちらは計5匹。このエリアは白系の猫が多いです。
三毛猫発見。
子猫たちが元気に遊んでいました。みんな仲よしです。
森の猫たち。
丸顔のサビ猫
こちらは痩せたサビ猫。
林の中に、傘がたくさん置いてあります。その下には発泡スチロールの白い箱が置いてあります。猫たちは、ここで雨をしのぎ、冬を越します。越せない子も、たぶんたくさんいます。