上野公園の猫たち
久々に上野公園に行きました。ずいぶん外国人が増えましたね。ちなみに昔は上野の外国人と言えばイラン人。上野公園の入口あたりの歩道で、偽造テレホンカードを売ってました。「テレホンカード、テレホンカード」という呼び声が、いまでも印象に残っています。
今の上野公園にいる外国人は、中東系は少なくて、旅行者らしき中国人と白人が多いです。どうして旅行で上野公園に来るんだろうと不思議に思ったのですが、たぶん浅草やアメ横とセットで台東区の下町エリアを廻るのが観光コースになっているんでしょうね。
上野公園で猫と遊ぶ
上野公園の正面入り口は、京成上野駅に近いところにあります。地下鉄(銀座線、日比谷線)ならA2出口、JRなら上野駅の「しのばず口」が近いです。猫を探すなら、この正面入り口から入ると便利です。
正面入り口を入って、国立博物館に向かうゆるやかな右カーブの道を歩いて行くと、両脇の林の中にぽつぽつと猫がいます。下の地図の青いマーキングのあたりです。
この通りは、両側に林が続く良好な散歩道です。
通りの両側は傾斜地で、林が多く、人があまり立ち入らないため、猫が安全に過ごせる場所になっています。
上野公園の猫は、人が近づくと離れていきますが、かといって過度に警戒しているわけではなく、ゆっくり時間をかけて近づけば、かなり近くまで行けます。
林の中に潜む猫たち、トラ猫はこうやってみると保護色であることがよくわかりますね。
上のトラ猫に似てますが、別の猫です。二匹は一緒にいました。
なかなかキリッとしてますね。
花園稲荷神社あたり
いつも外国人が鳥居の前で写真を撮っている花園稲荷神社は、恋愛、縁結びの神様です。そのあたりも猫スポットです。
鳥居の向かい側の林にいた茶猫は右目が悪いみたいです。
完全に肥満体形ですね。このあと走って逃げて行ったのですが、お腹の肉がタプタプしてほとんど走れない状態です。最高速度は時速5キロくらい。みんなが餌をやりすぎるんでしょうね。
こちらも花園神社付近にいたトラ猫。
姿勢を下げると、落ち葉の地面に同化して、見落としそうです。
一緒にいたぶち猫と比べると、野生化したときにどちらが生き延びられるかは一目瞭然ですね。
猫の祖先であるリビア山猫は、もともとトラ柄です。野生で生き残るための保護色です。そのリビア山猫が人間に飼いならされて長い世代を経るうちに、徐々にいろいろな柄の猫が生まれたのです。白黒のぶち猫なんて、敵にはすぐに見つかるし、獲物からもすぐに発見されるし、とても自分では生きていけなさそうです。
上野公園の野良猫は餌付されているもよう
上野公園に限らないのですが、東京で猫が多い公園は、ホームレスの方が多い公園です。おじさんたちが猫に餌をやっているんです。公園の猫に餌をやることについては賛否あると思いますが、ちゃんと避妊をしたうえで静かに生涯をおくらせてあげるなら、それもありかなとわたしは思います。
こちらはテント村の前にいた猫。
後ろに見る青いビニールシートが、おじさんたちのお住まいです。人間と一緒に暮らしているせいか、この猫だけは触っても嫌がりませんでした。
夕刻の上野公園
猫を探して歩いているうちに、秋の早い夕暮れがやってきました。ライトアップされた西郷さんの前で、フランス人のグループが写真を撮っていました。
せっかくなのでアメ横あたりをぶらぶらして帰ってきました。
平日なのに大変な人出。JRの高架をくぐった先の飲み屋街は、まだ6時前なのにどこも満員です。さすがは上野。