江の島(神奈川県)の猫たち

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江の島の猫たち

東京から一番近い猫島は、あの湘南の「江の島」です。


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江の島のイメージといえば、海岸沿いの国道134号線の渋滞や、行儀の悪いレジャー客。一時代前の観光地、というマイナスのイメージが強いです。

でも、季節はずれの平日なら人も少なく落ち着いて過ごせますし、島の西岸に回れば、岩場や断崖など、ダイナミックな景観も楽しめる、見どころのある島です。

江の島について

江の島の概要

  • 名称 : 公式な地名は「江の島」だが、「江ノ島」と表記されることも多い。
  • 所在地: 神奈川県藤沢市江の島
  • 面積 : 0.41k㎡
  • 周囲 : 約4km
  • 地形 : 傾斜地が多く、最高地点は海抜60m、島の西半分は切り立つ崖に囲まれている。東岸の広い低地は埋立地。
  • 人口 : 368人(157世帯)
  • 産業 : 観光業、漁業
  • その他: 江ノ島弁財天、エスカー、仲見世通り、ヨットハーバー、磯釣り
    ※ 島全体が神奈川県の史跡に指定されています。

猫の島としての江の島

江の島は、東京から通勤電車で行ける猫の島です。1980年代から捨て猫が目立つようになり、その猫が観光客や釣り人から餌をもらって自然繁殖し、数が増えました。

最近では、猫を観光資源として活用する動きがあり、エサやりもおこなわれているそうです。その一方で、猫を適正数に抑えるために、不妊手術などの施策も実施されています。島内には「捨て猫禁止」の看板も設置されました。

かつては猫1000匹などという情報もありましたが、これは大げさでしょう。あの規模の島で1000匹もいたら、青島(愛媛県)のような悲劇的な状況になっているはずです。

でも、ちょっと島を散歩しただけで10匹程度はみつかるので、全体では100匹以上はいるのかも知れません。最近は頭数が減少傾向にあるとも言われます。

交通アクセス

江の島へのアクセス手段は豊富です。

🚉 鉄道の場合
  • 小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅 徒歩5分
  • 江ノ島電鉄 江ノ島駅 徒歩12分
  • 湘南モノレール 湘南江ノ島駅 徒歩15分
🚌 バスの場合
  • 江ノ電バス 藤沢駅南口から15分(280円)
  • 京急バス 大船駅から27分(320円)、鎌倉駅から34分(320円)

猫を探しに江ノ島へ

わたしの旅行記です。旅行の目的はもちろんネコ探しです。

藤沢から江ノ電

新宿から小田急に乗り、湘南江の島駅までいっきに行けます。ですが今回は、藤沢で途中下車して江ノ電を使ってみました。

湘南といえば、江ノ電。行き先表示の「鎌倉」という文字がクールです。

降車した江ノ島駅は、予想どおりの混雑でした。

ここから10分ほど歩いて、江の島の見える片瀬海岸へ。

べんてん丸

事前のネット調査で、猫が多いのは、江ノ島西部の江島神社「奥津宮」付近の食堂街、という情報を得ていました。

江の島の入り口からは一番遠い、奥の方です。

弁天橋の付け根のあたりに小さな桟橋があり、江ノ島西岸への渡舟が出ています。これに乗って、江ノ島の最奥部に直行することにしました。片道400円で10分弱の船旅です。

船というか、小舟ですね。

名前は「べんてん丸」。なぜ「べんてん」かというと、江の島に祀られているのが弁財天だからです。

べんてん丸公式HP

江ノ島の江島神社には日本三大弁財天のひとつが祀られています。江の島はもともと江戸時代の江島弁財天に対する信仰から発展した島です。

島に向かう道は、いわば弁財天の参道です。だから橋の名前も、船の名前も、「べんてん」。左手に見えるのが、べんてん橋です。

そびえる塔は、灯台兼展望台(海抜119.6メートル)です。エレベーター付き、有料。

江ノ島の西岸の岩場に、簡易な船着き場がありました。

ここから岩場のコンクリ道を歩き、崖の急な階段を登って、島に上陸します。

左手の白いコンクリートの橋は、江島神社の起源である洞窟「江の島岩屋」に続く参道です。

江の島の猫たち

第一島猫を発見。船を降りた岩場から、江島神社「奥津宮」に向かって登る急な階段の途中、民家の軒下で寝ていました。

午後遅い時刻の西日があたって、茶色が金髪のようにキラキラしていました。

ついた早々ですが、すでに陽が傾いています。

さらに階段を登って行くと、飲食店が並ぶ道がありました。事前の情報では、このあたりが猫スポットだと聞いていたのですが、あてが外れました。子猫一匹見つかりません。

江島神社の「奥津宮」です。境内はよく整備され美しいです。

「奥津宮」の先の店舗の前で第2島猫を発見。冬毛で膨れています。

アップダウンの激しい道を歩きます。

埋立地のヨットハーバー(元東京オリンピック会場)に面した展望台から、三浦半島、鎌倉、葉山方向を望む。

この展望台で、第三島猫を発見。誰かのディパックのうえに乗っかっていました。

次いで、「中津宮」に登る階段の途中の民家の塀に、第4島猫を発見。観光客のちょっかいには飽きているらしく、近づいて手を出しても、まったく反応してくれません。

まだ4匹しか発見できていないのに、日没が近づいてきました。

島の東部の低地には、民家が密集する一角があります。そのあたりで飼い猫を探してみようと思い、坂を下りました。

「かながわ女性センター」の駐車場付近で、第5島猫を発見。キジシロです。

ほぼ日が落ちました。富士山のシルエットが小さく見えます。

岩場の釣り人は、まだこれからが本番のようです。

仲見世通り

お腹がすいたので、江ノ島のメインストリートである弁財天仲見世通りに食べ物を探しに行きます。ものすごい人出です。

休日の竹下通りみたいな感じです。

この仲見世通りの店舗の中で、第6島猫を発見しました。茶色い毛の山が第6シマネコの背中です。

おなかがすいたので何か食べようと思ったのですが、食堂で海鮮の定食や丼ものを食べると、観光地価格で結構高いです。

結局、みたらし団子(一本120円)を食べました。店頭で手焼きしています。香ばしく、非常に美味しかったです。

これ一本で、結構お腹が膨れます。

最後の島猫

暗くなったので見切りをつけて帰ろうと思ったところ、帰路途上のバス乗り場の横で、4匹の猫さんを発見。思わぬ出会いでした。

仲見世通りに向かって右側のベンチの付近です。

こんな見つけやすいところに、いたんですね。

人馴れしていて、わたしが座っているベンチにも平気で乗っかってきます。

実は、島や公園で猫散策をするときに駐車場を確認するのはセオリーです。猫は人間からエサをもらいやすい場所に住み着くからです。

明るいうちにセオリーどおりに駐車場を確認するべきでした。戦略ミスです。時すでに遅く、こんな暗い写真しか撮れず、少し残念です。

東京へ

アップダウンの多い江ノ島を歩き回って疲れたので、帰りは一番楽なルートで東京に戻ります。

江ノ島の仲見世通り入口にあるバス停からバスに乗って藤沢へ。

藤沢からは、小田急で新宿へ。約1時間で日常空間に戻ってこれます。

正直、この日の収穫は、あまり多くはなかったです。江ノ島はいつでも来れるので、またいつか猫の写真を撮りに行こうと思っています。

江ノ島の猫スポット

この日、猫を見かけた場所を、地図上にポイントしておきます。

要するに、島のあちらこちらに猫がいる、ということですね。

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