愛媛県大洲市の青島は、すでに世界的に有名な猫スポットになっています。この春に訪問したら、フェリーの乗客の約半数は外国人でした。欧米系とアジア系が数名づつ。
こうした人気に敏感に反応したのがGoogle mapのストリートビューです。
ストリートビューで見る猫の島
Google mapで青島の地図を表示し、ストリートビューの人型アイコンを島の上にドラッグすると、撮影済みの道路を表す青い線が網の目状に浮かびます。
ストリートビューの猫たち
適当な場所でアイコンをドロップすると、見覚えのある青島の村落の景色が表示されました。マウスの操作で道を進むと、次々に現れる猫、猫、猫。
画像はストリートビューのキャプチャです。
青島の猫は、人間に餌をもらいつつ勝手に繁殖しました。野良猫というよりは、地域猫みたいな感じです。ただし、青島の住民は高齢の方が多いので、不妊手術までは手が回らず、少し増えすぎたようです。
撮影隊の影
ストリートビューは、普通は小型乗用車のルーフに全周カメラを載せて走行しながら撮影します。
しかし、青島への船に自動車は乗れません。
では、どうやって撮影したのかというと、この写真にヒントがあります。
猫たちにかぶさる黒い影は、撮影者の影です。
さらにわかりやすいのはこちらの写真。
これは、歩行用のストリートビュー撮影機材です。全周囲カメラを肩に背負って撮影します。
実物の写真はこんな感じです。
去年から今年にかけての冬頃、こういう格好をした人が青島を歩き回っていたはずです。お疲れ様です。
たぶん8時間コースで撮影
撮影隊は、朝便で青島に渡って、午後便まで約8時間滞在したと思われます。
なぜわかるかと言うと、青島灯台まで往復しているから。村落から青島灯台までは徒歩で山道を歩いて数十分かかります。
ちなみにわたしも青島灯台に行こうと思って山道を歩き始めたのですが、草があまりに深く、怖くなって途中で戻ってきました。こういう道です。
足に草が絡みます。木々の枝が道に倒れかかっています。頭を下げ、腰を屈めてくぐることも何度かありました。あの道を、大きな全周カメラを背負って歩いたなんて、大した体力ですね。
ストリートビューで青島の猫をみよう
青島のストリートビューを貼り付けておきます。画面をマウスポインタでドラッグすると、移動できます。家にいながら、青島の村を散歩できます。
もっと大きな画像で見たければ、View on Google Mapsの文字をクリックすると別画面で広がります。
ただし、撮影時期は冬のようで、猫は多くありません。残念です。おそらく猫たちは、廃屋や段ボールに避難して、体を寄せあって体温保持につとめているのだと思われます。
Googleさん、できれば春か秋に撮影し直してもらえないでしょうか。青島らしい猫まみれの光景が撮れるはずです。